01 乾燥

 暖房器具を使うと、温度だけが上がり空気中の水分が減ります。乾燥した空気は水分のある所から水分を奪うので、50~60%が水分と言われる私たち人間の体は、乾燥した空気にとってオアシスのようなもの。そのため、喉が痛くなったり、肌がかさついて痒くなったり、風邪を引きやすくなったりします。

対策

 加湿器や部屋干しなどで室内の湿度を保ち、適度に水分を摂ったり、保湿クリームを塗ったりして乾燥対策を心掛けましょう!

02 低温やけど

 44~50℃前後の物に皮膚が直接、数分~数時間にわたって触れ続けることで起こります。ちなみに、私は20年前、湯たんぽの上にふくらはぎを乗せて、朝までお行儀良く寝てしまった結果、ふくらはぎに500円玉サイズの低温やけどを負ってしまい、未だに痕が残っています。歳を重ねるごとに皮膚が薄くなり、熱さを感じにくくなりがちですので、注意が必要です。

対策

 湯たんぽや電気あんかは就寝前に布団に入れ、布団を温める目的で使用するようにし、就寝時は布団から出すように心掛けましょう。また使い捨てカイロは必ず衣服の上に貼り、貼ったまま眠ったり、こたつに入ったりしないように気をつけましょう。

03 運動不足

 寒いと動くことが億劫になってしまいますね。トイレに何度も行くのが大変だからと、水分を摂らずにこたつに入りっぱなし、横になりっぱなし、なんて話も聞きます。水分が少なく、尿路感染症などになってしまう方も……。

対策

 水分はこまめに摂取して、家の中ではトイレに行くこともひとつの運動として考えて動く機会を作りましょう。寒い冬を乗り越え、春にお出かけできるように無理のない範囲での運動を心掛けていただきたいと思います。


執筆/リハビリテーション科 小林・佐野

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