ヒノキから花粉が舞い上がっている様子

花粉の飛散量は、天候でも変動するので、天気予報などでその日の花粉情報をチェックしている方も多いかと思います。一般的に、雨の日には、花粉の飛散も落ち着くと言われていますし、実際、花粉情報でも雨の日には少なくなっていることがわかります。

しかし、雨の日やその次の日に症状がひどくなるという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

花粉の飛散量が少なくなっているにも関わらず、症状が変わらなかったり、ひどくなったりするのは、なぜでしょうか。

実は、花粉は雨に濡れると膨張して破裂することがわかっています。

その断片が空気中を浮遊するのですが、細かくなった断片は通常の花粉対策用のマスクでは防ぐことができず、体内へと侵入してきます。特に、雨の日の翌日は、多くの細かな花粉の断片が浮遊しているため、アレルギー症状が強く出てしまうようです。

ちなみに、喘息やアトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患を持っている方は、花粉症になりやすい傾向があると言われています。花粉症の原因は、飛散している花粉が鼻の粘膜を刺激して起きる過剰な免疫反応です。

花粉症の症状

 くしゃみ、水っぽい鼻汁、鼻づまり、かゆみなど

のど かゆみ、違和感、せき、渇き、喘息の悪化など

 かゆみ、涙が出る、アレルギー性結膜炎など

皮膚 炎症(アトピー性皮膚炎の悪化、花粉皮膚炎)など

その他 熱っぽさ、頭重感、倦怠感、いらいら感など


なお、玉穂ふれあい診療所では、第1・2・3水曜日に漢方外来(予約制)を行なっています。花粉症の症状に合わせた漢方を処方していますので、ひどくなる前に早めの受診をおすすめ致します。

スギ花粉はピークを迎えていますが、ヒノキ等の花粉はまだ続きます。雨の日や雨のあとには、十分な対策を行ないましょう。

 

玉穂ふれあい診療所
連絡先 055-278-5670

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