2024年11月9日(土)に、多くの会員が出席のもと、第23回定期総会が開催されました。
新年度を迎えるにあたり、会員の心をひとつにし、新たな決意とともに活動を進めていくことを確認しました。
第2部では、「医療法人どちペインクリニックのホスピスとそれを支援する市民の会のあゆみ」と題して、当時の写真をスライドショーで振り返り、吉田代表からこれまでの歴史や在り方についてお話がありました。
職員の感想
通勤路のとある交差点の角地に、日蓮宗のお寺があります。赤信号で止まるたびに視線を右側に向けると、お寺の掲示板に毎月更新される今月の聖語という日蓮聖人が遺した言葉が目に入ります。今回、支援の会後の講演会として吉田先生のお話を拝聴し、過去に気になって検索したことのある「聖語」を思い浮かべました。
「各々思ひ切り給へ」思い切りよくという平易な言葉ですが、その解説にはこうあります。
『ケンブリッジ大学での研究によると私たちは1日に3万5千回も決断をしているそうです。人生はさまざまな決断の連続なのです。思い切りよく決断できるにこしたことはありません。でも迷いが生じて、煮え切らないこともあります。気持ちの整理がつかず混乱し、時にはやる気や元気を失ったりします。そんな時、あなた自身と周囲の皆がワクワク笑顔になれるかどうかを判断基準にしてみませんか?』
今回、講演の主題とも言える支援の会の20年の歴史の中で、幾度となく決断されてきた数々のストーリーを知る事ができました。その中には長田師長が患者さんの希望を叶えるべく、7時間をかけて山形の実家まで送り届けるという決断、土地院長の癌の末期にある患者さんの希望である、息子さんの結婚式に出たいという思いを叶えるべく下した決断。これは患者さんの話を聞いた翌日に決行するという驚くべき決断だと思いました。
このような様々な「思い切り」が、時に「いのちに寄り添う」というターミナルケアの命題とも言えるものを体現しているのではないかと感じられました。
DPCならびに支援の会の「いのちに寄り添う」ための決断の歴史を知るにあたり、まだ入職一年未満ならびに直接医療に携わる職種ではありませんが、今後も続いていくであろう「決断の歴史」をサポートできればと感じられました。貴重な時間を頂き感謝いたします。
総務課 佐野 哲也