1992年6月にどちペインクリニックが発足して以来、私たちはペインクリニック(疼痛治療)と在宅医療をその診療の柱にしてきました。その医療活動は在宅緩和ケア(在宅ホスピス)につながり、多くのがん患者さんたちを在宅で看取ってきました。
在宅医療とは、病を得て、あるいは加齢とともに医療が必要になった時、入院で積極的に検査や治療が必要でなくゆっくり療養することが必要になった段階になった時に、医師や看護師が自宅に伺いその生活を支える医療です。
人は、生まれ、親に育てられ、独立し、結婚し、家庭を持ちます。自宅にはいろんな思いがあるでしょう。その生活の場でゆっくり過ごし、人生の終焉を迎えることはとても素敵なことです。
病院は、病んだ人がまた元気になるために一時行くところです。病院は生活をするところではありません。
がんを患い治癒する見込みの無くなった人や、加齢と共に体力が落ちてきた人に必要なのは、病院での「治療」ではなく、自宅での「生活」だと思います。その「生活」を支える医療が在宅医療です。
この在宅医療を一生懸命やってきたら、玉穂ふれあい診療所も必要になったのです。在宅を続けるためにちょっと入院が必要な人、いろんな事情から在宅が無理な人、そんな方々に玉穂ふれあい診療所での「生活」を提供いたします。
私たちは、玉穂ふれあい診療所、玉穂訪問看護ステーションで在宅医療を提供しています。また、県内すべての病院、開業医の先生方、訪問看護ステーションと連携しています。