この世に生のあるものは、いつか必ず死にます。
個々の生は死にますが、命そのものはつながります。
数十億年にわたり連綿とつながった命は
奇跡の確率でひとりの人間を生み出しました。
そう、あなたです。
そのあなたも、いつか死にます。必ず死にます。
しかし、あなたのDNAは伝えられ 命はつながります。
死は、誰にも訪れます。
私たちは死についてよく知りません。
死は痛いものですか?
死は全てを奪い去るものですか?
あるいは、死は安らかな眠りでしょうか?
死について、想像することしかできません。
私たちは、多くの人々の人生最後の時期をお世話させていただきました。
私たちは、それらの人々の死に立会いました。
その人々は安らかな慈母に抱かれた赤子の寝顔のような表情を見せて旅立たれました。
ですから、死は怖いものだなどと 私たちは思いません。
そうした旅立ちを支援するのが、私たちの緩和ケアです。